8・6ヒロシマ国際対話集会 反核の夕べ2006

7月 22nd, 2006

とき:8月6日(日) 午後 4:00~6:30
ところ:メモリアル・ホール(広島平和記念資料館地下)
資料代:700円

「ヒロシマからイラクまで」
改めて核兵器・劣化ウラン兵器の禁止を!

第1部 ”ヒバク再考” 見逃すな内部ヒバク

コーデイネーター:HANWA共同代表・岡本三夫

キース・ベイバーストック博士 フィンランド・クオピオ大教授
元WHO放射専門官。担当した劣化ウラン問題レポートで人体への警鐘を鳴らしていたことから圧力により発表できずWHOを去った。

スアード・アル・アザウィ博士 イラク:マムーン大副学長
2003年「核のない未来賞」受賞。湾岸戦争以来、イラク各地で劣化ウラン環境汚染調査に取り組む。

レイ・ブリストウさん 英・湾岸戦争帰還兵で劣化ウラン被害者
英軍への内部告発で劣化ウラン被害を訴えている。

沢田昭二名古屋大名誉教授
広島・長崎の原爆被爆の内部被爆問題を追及、内部被爆がもたらす深刻な放射能被害の視点から原爆認定訴訟においても鋭く指摘。

第2部 核兵器廃絶への提言・アピール

コーディネーター:HANWA運営委員・湯浅一郎

ステイーブ・リーパーさん
平和市長会議事務局アメリカ代表で平和市長会議スタッフとして活動、グローバル・ピースメーカーズ・アソシエーション・アトランタ代表。

リア・ベルジョーさん(ヨーロッパから)
ベルギー・「マザーフォー・アース」および「ストップ劣化ウラン兵器・ベルギー連合」代表、ベルギー国会に「ウラン兵器禁止法案」提出を準備している議員などとも連携して、最も精力的にキャンペーンに取り組んできている一人。二年前には、広島から被爆者をベルギーに迎え全国反核キャンペーーを組織した。

渡辺力人さん(予定)
原爆訴訟を支援する会事務局長として原爆被爆認定訴訟に取り組む。被爆者相談所長

———————
核兵器廃絶をめざすヒロシマの会
Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition (HANWA)
【共同代表】
岡本三夫 河合護郎 森瀧春子
【事務局】
〒730-0012
広島市中区上八丁堀8-23林業ビル4階
電話082-502-3651 FAX082-502-3860
Eメール hanwa@e-hanwa.org
(メールアドレスを変更しています)
ホームページ https://www.e-hanwa.org/
郵便振替 「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」
01300-2-50889
年会費 2000円
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INVITATION FOR THE HIROSHIMA-DAY ANTI-NUKE SUNSET COLLOQUIUM
FROM HIROSHIMA TO IRAQ
Revitalizing the Campaign To Ban Nuclear & DU Weapons
―August 6, 2006, 4.00-6.30 pm at Memorial Hall at the Hiroshima Peace Park―

PART I  RE-VISITING IRRADIATION―NEVER OVERLOOK INTERNAL IRRADIATION!

Coordinator: Prof. Dr. Mitsuo Okamoto, Co-Director of HANWA

Dr. Keith Baverstock (Finland): Professor of Environmental Sciences, University of Kuopio; Former Senior Research Advisor, WHO’s Radiation Section.

Dr. Souad Al-Azzawi: Vice-President of Mamoun University of Scientific Affairs; Former Professor of Environmental Engineering at Baghdad Univ., the recipient of the 2003 Nuclear-Free Future Award for her work on environmental contamination after the Gulf War.

Mr. Ray Bristow (UK): a Gulf-War veteran and DU victim. In 2004, he scrutinized the British Army’s DU Information Card, issued only to its own soldiers deployed in southern Iraq.

Dr. Shoji Sawada (Japan): A Hiroshima A-Bomb survivor and Professor Emeritus (Nuclear Physics), Nagoya University, an expert on low level radiation hazards. He investigated internal irradiation problems of the victims in Nagasaki and identified serious radiation diseases.

PART II PROPOSALS FOR ABOLISHING NUCLEAR WEAPONS. AN APPEAL.

Coordinator: Dr. Ichiro Yuasa: Secretary General of HANWA

Mr. Steve Leeper (USA): Global Peacemakers Association, Atlanta.

Ms. Ria Verjauw (Belgium): A Representative of The “For Mother Earth” Belgium and The Belgian Coalition To Stop Uranium Weapons. Jointly with Belgian Parliamentarians, she is one of those who are most energetically campaigning to ban DU weapons.

Mr. Rikito Watanabe (Japan): Director of Hibakusha Counselling Agency. As Chief Secretary of The Atomic Bomb Trial, he has been a leading figure in the trial.

HIROSHIMA ALLIANCE FOR NUCLEAR WEAPONS ABOLITION (HANWA)

DIRECTORS: Dr. Mitsuo Okamoto, Mr. Goro Kawayi, Ms. Haruko Moritaki
OFFICE: Ringyo Bldg. 4F, 8-23 Hacchobori, Naka-ku, Hiroshima 730-0012
Tel.: +81 82 502 3651 Fax: +81 82 502 3860
DONATIONS: The Japanese Post Office “Furikae” No. 01300-2-50889

News Letter No.6

7月 21st, 2006

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外務省要請書(信頼性代替弾頭予算について)

7月 20th, 2006

                             2006年5月12 日
外務大臣
麻生太郎様

              要請書

        (団体名)核兵器廃絶をめざすヒロシマの会
                 核兵器廃絶ナガサキ市民会議 
                 核兵器廃絶市民連絡会議

 外交のために、日頃よりご尽力いただいていることに感謝し、かつ敬意を表します。
昨年5月の核不拡散条約(NPT)再検討会議が成果なく終わって以来、核兵器廃絶への道筋が見えにくくなっています。本年のジュネーブ軍縮会議(CD)は第2会期に入ろうとしていますが、この場も、核軍縮などについてほとんど前進が見られていません。
そうした中で、米政府が現有の核弾頭をより頑丈で耐久性のある弾頭に総入れ替えする計画を明らかにしています。2007年度における米エネルギー省の予算要求やそれを巡る関係者の議論に接すると、米国政府の中に核兵器の永久保持を目指す憂慮すべき動きが顕在化していると、私たちは指摘せざるを得ません。
私たちは、日本政府がこの動きに対して明確な意思表示をすることが今極めて重要であると考え、以下のように政府の見解を質すとともに行動を要請したいと思います。

1)信頼性代替弾頭(RRW)を計画する米国核政策について
 2006年度の米国の核兵器予算において、いわゆる核バンカーバスター(強力地中貫通型核兵器、RNEP)の研究開発予算が消え、代わりに信頼性代替弾頭(RRW=Reliable Replacement Warhead)計画の予算が増えました。議会がRNEPに否定的な見解を示したことは歓迎すべきことです。しかし、RRW予算に関しては、国家核安全保障管理局(NNSA)が935万ドルを要求したのに対し、議会は大幅に増額して2500万ドルを支出することを決定しました。これに勢いを得て、2007年度大統領予算はRRW計画に2770万ドル(約33億円)を要求しています。
 私たちがまず第一に憂慮するのは、RRW計画が核弾頭のいっそうの削減を可能にし、また核爆発実験の再開をしなくても済む道であるという一見魅力的な理由を掲げながら、実は核兵器の延命をもくろんでいることです。昨年の予算に最終合意したときの米議会上下両院協議会報告書は、次のように書いています。
「(両院協議会は)RRW計画のもとで行われるいかなる兵器設計作業も、現存する貯蔵兵器の軍事的能力の範囲内にとどまらねばならない、また、いかなる新型兵器設計も過去の核実験によって確認された設計パラメーターの範囲内にとどまらねばならない、という2005会計年度に与えられた指示をくり返す。協議会は、NNSAが、合衆国の核貯蔵規模をかなり縮小するという政府決定をサポートするため、科学的貯蔵管理計画の成果を基礎にして製造工程を改善し、コストを下げ、そして動作マージンを増加させることを期待する。」
 このようにして、老朽化によって2040年までに寿命を迎えるとされる現存の核弾頭の総入れ替えが実行されようとしています。
それだけではありません。私たちが第二に憂慮するのは、RRW計画は現有の核兵器の能力を超えないという条件で行われると言いながらも、そのための投資は施設の面でも人材の面でも、米国の核兵器開発能力を間違いなく強化することです。それは核兵器研究所や弾頭製造工場に資金を投入し、人材を豊富にし、これまでよりも近代的な核兵器生産のインフラを作り上げることになります。新しいインフラがあれば、さらに高度な核兵器開発も可能になります。米国政府がそのことを明確に意図していることが、NNSAブルックス局長の次のような演説(06年3月3日。原文を資料として添付します)で明らかになりました。
「2030年には、我々の即応性のあるインフラによって、現在とは異なる、もしくは改良された軍事的能力を持つ核兵器を生産することが、要求に応じて可能になっています。RRW計画によって活性化された兵器設計コミュニティは、18ヶ月以内に既存の兵器を改造し、新たなデザインを設計し、開発し、エンジニアリング開発段階に進むことを決定してから3、4年以内にその生産を開始する能力をもっています。」
 私たちは、米国のこのような計画は核兵器廃絶を求める私たちの努力への重大な挑戦であると考え、RRW計画に強く反対します。計画は、米国のNPT第6条を「誠実」に履行する義務に違反し、2000年のNPT再検討会議での「保有核兵器の完全廃棄に関する明確な約束」を反故にするものです。

 そこで、私たちは日本政府に、このような米国の信頼性代替弾頭(RRW)計画をどのように考えているか、その見解を質したいと思います。そして、日本政府が、RRW計画を中止し、NPT再検討会議での「明確な約束」を履行する具体的なプログラムを提示するよう米政府に要求するよう求めます。

2)CDにおける現状打破の動きについて
 昨年の国連総会で、CDが現状の行き詰まりを克服して正常に機能するまで、第1委員会に特別委員会を設置して核軍縮などの協議を進めるという決議案を、カナダ、メキシコなど6か国が準備しました。しかし、6か国は2006年のCDの発展に期待し、昨年の提案を見送ったという経緯があります。提案を見送るに当たって、6か国は「CDが2006年もまた結果を残せないままに1年を送ることになれば、大多数の国の安全保障上の利益が少数の国の政策によって人質にとられているような状況に対する、民主的なかつ多国間的な代案を保証する手段の一つとして、この提案を再度提出するという選択肢は捨てない」と述べていました。
 そのような経過を受けて、2006年にCD議長となる6大使が1年をとおして系統的な努力をするという、かつてない取り組みを開始していると聞きます。しかし、残念ながら私たちはCDの正常化について、まだなんらの朗報にも接していません。

そこで、私たちは、日本政府に次のことをお尋ねし、要請します。
1.第1会期において、日本政府はCD正常化のためにどのような方針で臨みましたか。その成果をどう評価していますか。第2会期にはどう臨みますか。
2.議長となる6大使の努力がどのような変化をもたらしていますか。今後の予測はどうですか。
3.CDが今年も正常化しない場合、日本政府はカナダ、メキシコなどの提案を積極的に推進するよう要請します。また、それに代わる構想があれば聞かせてください。

 以上、お尋ねするとともに要請いたします。

連絡先:特定非営利活動法人ピースデポ

 六カ所再処理工場アクティブ試験の即時中止を!

4月 15th, 2006

核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)は4月14日に記者会見を行い、抗議声明を発表すると同時に次のところに郵送致しました。

郵送先;小泉総理大臣、外務大臣、経済産業大臣、日本原燃、青森県、佐賀県、広島県、広島市、長崎県、長崎市
———————-

             抗 議 声 明
    六カ所再処理工場アクティブ試験の即時中止を!

 私たち「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」は、世界で最初に原爆による被害を受けた広島の地で、核の被害者の立場を中心にすえて、核の悲惨さを広く世に知らせることを通して核兵器の廃絶を訴え続けてきた。
 3月31日に青森県の日本原燃六カ所再処理工場で、原発から出た実際の使用済み燃料を再処理するアクティブテストが、国内のみならず世界各国からの中止・凍結を求める声を無視して強行された。再処理工場の実質的な稼働は、単に原子力エネルギー利用上のみの問題ではなく、世界の核拡散と日本の核武装化にも密接に関わりを持つ問題であり、私たち「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」としても黙過できることではなく、アクテイブ試験の強行に強く抗議するとともに、再処理工場の凍結を求めるものである。私たちは、核兵器廃絶を切に求める立場から、使用目的のわからない核兵器原料の大量生産への道を性急に強行した日本原燃および政府に対して強い抗議の意思を表明するものである。
 そもそも再処理は長崎原爆に使われたプルトニウムを取り出すために開発された技術であり、現在もプルトニウムという物質は核兵器を作るために必須の最重要物質であり続けている。日本はこれまで使用済み核燃料の再処理をフランス・イギリスに委託して、そのようなプルトニウムを既に43トンも「平和利用」目的として保有している。
 ところがプルトニウムを燃やすための高速増殖炉「もんじゅ」は10年以上も停止中であり、余剰プルトニウムを減らすために軽水炉で燃やすというプルサーマル計画はまだ1基も稼動していない。このようにプルトニウムを消費する受け入れ先がない状況にも拘らず六カ所再処理工場を急いで稼動させなければならないという納得のいく説明は日本原燃からも政府からもなされていない。
 日本はプルトニウムを核燃料として利用する核燃料サイクル政策をとっているが、原子力のエネルギー利用という目的のみからはプルトニウムを利用することの必然性はない。むしろ核燃料サイクルは経済的にも安全上も困難が多く、さらに軍事転用が容易で核兵器拡散につながる問題のため主要国はエネルギー政策を見直し、核燃料サイクル路線から撤退している。そして、再処理技術を持つ日本以外の国では核のエネルギー利用と軍事利用は不可分に共存しているのが現実の姿であろう。六カ所再処理工場は本格稼動すれば1年間に核兵器1000発分以上にも当たる8トンのプルトニウムを取り出すもので、そのような状況の中では核兵器数発分程度のプルトニウムの厳密な管理は実際上不可能とされている。 
 世界の核不拡散という角度からは、昨年5月のNPT再検討会議に先立つ2005年2月に、IAEAのエルバラダイ事務局長はウラン濃縮と再処理施設の建設を5年間凍結するよう提唱している。また、アメリカのUCS(憂慮する科学者同盟)は27名の著名な科学者・政策立案者による日本政府への六カ所再処理工場の運転無期限延期の要請を発表、マーキー下院議員等6名の議員も日本の核再処理についての懸念を表明、韓国からはNGOや国会議員李美卿議員等10名の議員による六カ所再処理計画撤回を求める声明の発表など、国際的な懸念の表明が続いている。
 このような背景の中で今回六カ所再処理工場の実質的稼働であるアクティブ試験を日本政府が強行させたことは、イランや北朝鮮の核開発が核不拡散上の問題とされている現在の不安定な核情勢の中で、世界の核拡散を助長しかねないものとして各国に危惧を抱かせることを私たち日本の国民はもっと直視するべきである。アクティブ試験は青森県だけの問題でもなければ、単にエネルギー政策にのみ関わる問題でもなく、世界の核拡散の動きにまで影響を及ぼす大きな問題である。
 今、日本の核政策が世界から懸念される状況に直面して、私たちは、世界に対して核廃絶を訴える立場から、使用目的の不鮮明な大量の核兵器の原料を生産する再処理工場の稼動の中止と閉鎖を強く訴えるものである。
 このような観点から、私たちは日本原燃に対しては再処理の稼働を即刻に止めること、および青森県・政府に対しては再処理の稼働を即刻停止させた上で全国民と各国からの懸念に対して誠実な対応を示されることを求めるものである。

2006年4月14日            
核兵器廃絶をめざすヒロシマの会
Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition(HANWA)
共同代表:岡本三夫 河合護郎 森瀧春子
事務所:広島市中区上八丁堀8-23
TEL 082-502-3651 FAX 082-502-3860
https://www.e-hanwa.org  E-mail:hanwa@e-hanwa.org

News Letter No.5

4月 15th, 2006

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核兵器廃絶をめざすヒロシマの会 第6回総会

4月 1st, 2006

2006年4月22日(土)2時~4時
平和記念資料館 第一会議室(地下一階)
資料代 500円
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総 会   2:00~2:40 
■ 中間総括・活動報告・会計報告
■ 2006年度活動方針案・質疑討論
■ 新役員紹介など

記念イベント 2:45~4:15
■ 講演
  浅井基文さん(広島市立大学平和研究所長)
  「核兵器廃絶をめぐる情勢とヒロシマの役割」
■ パネル・デイスカッション
 パネラー(予定)
   被爆者 教職員
   大学生・高校生  ピースボート
   つなぎの木 生協連
  コーデイネーター 岡本三夫
■ 質疑討論 他
———–
核兵器廃絶をめざすヒロシマの会
Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition(HANWA)
共同代表:岡本三夫 河合護郎 森瀧春子
事務所:広島市中区上八丁堀8-23
TEL 082-502-3651 FAX 082-502-3860
https://www.e-hanwa.org  E-mail:hanwa@e-hanwa.org
郵便振替:「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」
      01300-2-50889
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イラク戦争帰還兵―ジェラルド・マシュー夫妻講演会―

10月 10th, 2005

「兵士として、親として劣化ウラン被害を訴える!」
イラク戦争帰還兵
―ジェラルド・マシュー夫妻講演会―

日時:2005年11月3日(木・祝) 17:00~20:00
場所:広島平和記念資料館地下 会議室1
資料代:1000円
 

 この五月、ニューヨークでは、NPT再検討会議に関連して劣化ウラン問題関連のワークショップ・集会が幾つか開かれました。そうした場でマシューさんは、「劣化ウラン問題については全く知らされていなかった。病気に苦しむ帰還兵に対する政府の態度も全く誠実でない。裏切られた気持ちだ」と、怒りを込めて語っていました。(マシューさんは、他の帰還兵とともに、娘のビクトリアちゃんに対する補償も含めて、アメリカ国防省に対し補償を求める訴えを出しています。)
 また、二度ほど直接お会いする機会のあった妻のジャニスさんも、「私たちの訴えを嘘だと言ってほしくありません。私たちの闘いは、娘のビクトリアが大きくなって、『ママ、もういいのよ』と言ってくれるまで続けるつもりです」と話されていました。今回、マシュー夫妻は、ビクトリアちゃんはベイビーシッターを頼んでニューヨークに置いてこられますが、写真やビデオなどを持参して訴えたい、と伝えてきています。 確かに、湾岸戦争とイラク戦争で大量に投下された劣化ウラン兵器の最大の被害者は、イラクの人々、イラクの子どもたちですが、マシュー夫妻も、劣化ウラン被害者であることに変わりはなく、その訴えは、とても力強く、心打たれるものです。ぜひ、日本の人たちにも直接聞いていただきたく思います。

ICBUW-Japan「ウラン兵器禁止を求める国際共同行動デー2005」賛同
広島講演
共催:NO DU ヒロシマ・プロジェクト
   核兵器廃絶をめざすヒロシマの会
連絡先:090-9064-4705(森瀧)
http://www.nodu-hiroshima.org/ 

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町村外務大臣宛 核軍縮に関する要請

10月 1st, 2005

核軍縮に関する要請
――国連総会第1委員会を前にして――

 
2005年9月27日
核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)
核兵器廃絶ナガサキ市民会議
核兵器廃絶市民連絡会議

町村信孝 外務大臣様

 日本外交のための日頃のご努力に敬意を表します。
 5月の核不拡散条約(NPT)再検討会議が成果なく終わってから初めての国連総会が開催されています。しかし、9月14-16日の特別首脳会議の最終文書(成果文書)から軍縮・不拡散のテーマが削除されてしまったことに表れているように、私たちの目指す「核兵器のない世界」への道は大きな困難に直面しています。私たちは、このような状況においてこそ、核兵器の非人道性を知る日本が揺るがぬ確信を持って核兵器廃絶の緊急性を強く主張することが必要であると考えます。
そこで私たちは、国連総会第1委員会の開会に先だって、次のことを日本政府に要請いたします。

1.新しい核兵器廃絶決議(日本決議)の提案について

 現在日本政府が準備中と伝えられる核兵器廃絶を求める国連総会決議案は、1994年と2000年の原型的決議案に続いて、第3の原型ともなる大切な決議案であると考えられます。報道によると、日本政府は、これまでの決議よりもメッセージ性を強めた簡潔な決議案を作成する意図であると聞きます。私たちは、このような意図を基本的に支持します。より具体的には、少なくとの次の2点の基本メッセージを含む骨太の決議案を日本政府は提案すべきであると思います。

 (1)核兵器は非人道兵器であり早急に国際法で禁止されるべきであること。化学兵器、生物兵器が非人道兵器としてすでに禁じられているにもかかわらず、それらよりはるかに非人道的な核兵器を容認するいかなる立場も、厳しく批判されるべきです。
 (2)核軍縮の促進には、ステップ・バイ・ステップの段階的措置を積み重ねることと同時に、全体としてのゴールを具体的に示す包括的なプランの追求が必要であること。(この点に関しては、以下の二つの項目を参照して下さい。)
 これらのいずれも、過去の日本決議には欠如していた基本的メッセージであり、節目となる今回の新決議案に盛り込むべきであると考えます。

2.国連第一委員会への「核兵器廃絶のための特別委員会(仮)」設置について

 8月に開催された平和市長会議(会長:秋葉忠利広島市長、副会長:伊藤一長長崎市長など)総会は、「核兵器のない世界の実現と維持とを検討する特別委員会」を国連総会第一委員会に求めることを決議しました。日本政府が、この特別委員会の実現に尽力することを私たちは要請します。
 この提案は、上記第1項(2)で私たちが要請した新日本決議に盛り込まれるべき「包括的プラン」追求の趣旨にふさわしい具体的提案であります。私たちは、日本政府が新決議案にこの内容を盛り込むことを要請します。また、他の国が同様な決議案を準備している場合、日本政府はその共同提案国になるか、あるいは、少なくとも積極的に賛成すべきであります。

3.MPIが招待した「第Ⅵ条フォーラム」への参加について

 10月3日、ニューヨーク国連本部において開催される第1回「第Ⅵ条フォーラム」について、ダグラス・ロウチ中堅国家構想(MPI)議長から日本政府に対してすでに招待状が出されたと聞きます。MPIの説明によれば、このフォーラムは、添付しました「原則のステートメント」にある通り、核軍縮に熱心な同志国家が集まって「核兵器のない世界が必要とする法的、技術的、政治的要件を検討し、一つの国が単独で、二国間で、地域的に、あるいは多国間で取り組むことができる手段を特定する」ための会議であります。
私たちは、核兵器廃絶を求める強い国民世論をもつ日本政府が、同志国家の一員として「第Ⅵ条フォーラム」に積極的に参加することを強く要請します。「フォーラム」は、核兵器のない世界実現のための有力な協議の場となることはもちろん、上記第1項(2)の日本決議に盛り込むべき包括的プランの追求や、第2項において設置されるべき特別委員会の討議内容を設定するためにも非常に有益な知見を得る場になると考えます。

4.「東北アジア非核兵器地帯」設立について

 核軍縮に積極的に取り組む土台として、日本政府は米国の「核の傘」に依存する現在の政策から脱して東北アジア非核兵器地帯を建設する協調的地域安全保障政策に向かうべきであります。私たちはこのことを繰り返し要請します。日本政府は時期尚早との立場を繰り返し表明していますが、「スリー・プラス・スリー案」は現在の6か国協議のテーブルに載せても早すぎることはない案であると、私たちは思います。特に、最近の第4回6カ国協議で初めての6者共同宣言が採択されるなど、この枠組みが一定の成果を挙げつつある今こそ、さらに積極的なビジョンを提示すべきであります。実現に時間がかかっても、提案することによって、東北アジアに好ましい環境を作り出すことになるでしょう。

 以上について、日本政府の真剣な検討と実行を希望します。

◆連絡先:NPO法人ピースデポ 
   〒223-0051 横浜市港北区箕輪町3-3-1-102
   電話:045-563-5101 FAX:045-563-9907 (担当:中村桂子)

◆要請団体の連絡先
 核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)
   〒730-0012 広島市中区上八丁堀8-23林業ビル4F
  電話:082-502-3850
 核兵器廃絶ナガサキ市民会議
   〒852-8105 長崎市目覚町25-5 長崎平和研究所内
  電話:095-848-6037
 核兵器廃絶市民連絡会議
   〒101-0053 千代田区神田美土代町11-8 SKビル2F 
          東神田法律事務所内
  電話:03-5283-7799 FAX:03-5283-7791

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To: The September 11th Families for the Peaceful Tomorrows ピースフル・トゥマローズへの手紙

9月 10th, 2005

September 10, 2005

To: The September 11th Families for the Peaceful Tomorrows
From: Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition (HANWA)

Dear friends,

As the fifth anniversary of the 9/11 tragic event approaches, we would like to extend our heartfelt sympathy to you and your loved ones, although we are aware that no words can sufficiently convey our true feelings. We, the hibakusha and the citizens of Hiroshima, the original Ground Zero, share with you the philosophy of non-violence and non-revenge, which you have cultivated among you and with which you have given comfort and courage to so many suffering people around the world.

The principle to which you adhere is not easy to maintain. However, we stand by you in that effort and promise that we will not only remain committed to that principle ourselves, but we will also make every effort to promulgate it through this world full of wars, terrorism, the abuse of human rights, and myriad other forms of violence. The run-away tragedies in Afghanistan and Iraq eloquently illustrate that violence begets nothing but more violence.

In August, Hiroshima and Nagasaki commemorated the 60th anniversary of the atomic bombings. In collaboration with the citizens of Nagasaki, HANWA campaigned to have an opinion advertisement printed in The New York Times on April 29th, timed to coincide with the Review Conference of the Non-Proliferation Treaty of Nuclear Weapons at the UN. The message of that ad corresponds precisely to your philosophy of non-violence and non-revenge, namely, “No More Hiroshima! No More Nagasaki!”

The abolition of nuclear weapons is not simply the wish of Hiroshima and Nagasaki. It is the wish of the majority of people on earth. Nuclear weapons are the pinnacle of violence. They are the culmination of the spiral of violence. Thus, the vicious circles of violence and revenge must be interrupted if humanity aspires to live in peace and harmony. At present, the world appears to be drifting in exactly the opposite direction.

Dear friends, please rest assured that we are in loving solidarity with you. We are convinced that the majority of the people desire the peaceful tomorrows that you have so courageously embodied in your unremitting, tenacious championing of the principle of non-violence and non-revenge. You have generously offered the world its only hope of lasting peace and prosperity. We thank you, indeed, for your enduring contribution, and we are thinking of you at this time.

Sincerely Yours,

Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition (HANWA)
Presidents: Mr. Goro Kawai, Ms. Haruko Moritaki, Mr. Mitsuo Okamoto, Ph.D.
————-
4年目を迎えた9・11遺族の会「平和な明日のための9・11家族の会」
(通称 ピースフル・トゥモローズ)にHANWAから連帯のメッセージを
送りました。共同代表の岡本三夫が執筆しています。

8・6ヒロシマ国際対話集会 反核の夕べ2005

7月 26th, 2005

「8・6ヒロシマ国際対話集会 反核の夕べ2005」
核兵器廃絶への具体的提言を!
    地球市民と連帯して

日時:8月6日(土)16:00~18:30
場所:広島県立総合体育館 大会議室
    (広島市中区基町4-1
     TEL082-228-1111)
入場料 500円

※例年と場所が違いますのでお間違えのない
  ようにお願いします。

——————–
第一部 地球市民からのアピール

   A)カナダ・ウラン鉱山先住民
   B)ピースフル・トゥモロウズ(ストーン・ウオーク)

第二部 核兵器廃絶への各界からの提案  
      (パネルディスカッション)

 A)広島市長からのメッセージ
 B)平和市長会議から
   ベルギー、フランス、アメリカなどの市長(交渉中)
 C)世界のNGOから
   イギリス 、ドイツ、フインランド、パキスタン等 
 D)質疑応答
 HANWAからの提言

———————-
主催:核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)
後援:(財)広島平和文化センター
———————

※「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」の
電話番号を新設し、住所表記が変わりました。
———————
核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)
Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition 
共同代表:岡本三夫 河合護郎 森瀧春子
事務所:広島市中区上八丁堀8-23
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