Archive for 7月, 2017

8・6ヒロシマ国際対話集会―反核の夕べ2017

水曜日, 7月 19th, 2017

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8・6ヒロシマ国際対話集会―反核の夕べ2017

核兵器禁止条約から核廃絶へ ―今、私たちは何をなすべきか―

 

国連の核兵器禁止条約交渉会議で7月7日、禁止条約が賛成122カ国、反対1、棄権1の圧倒的多数で採択されました。条約は9月20日以降、50カ国が批准すればその90日後に発効します。米国による広島・長崎への原爆投下から72年にしてようやく世界は核兵器廃絶へ踏み出しました。一方で核をめぐる情勢は、核超大国の米ロが相次いで核戦力の増強を表明、北朝鮮が核開発やミサイル発射実験を繰り返すのに対してトランプ米政権が軍事行動も選択肢と示唆するなど、冷戦終結以降最悪の状況を迎えています。全核保有国と日本など「核の傘」の下にある国々が禁止条約に反対する中で、条約締結国を広げていくために、まず被爆国日本政府の核政策を変え、条約に署名、批准することが世界から求められています。歴史的な核兵器禁止条約が成立した今、核なき世界の実現へ向けて私たちは何をなすべきかをパネリストとともに考えてみませんか。

 

写真1(左) 禁止条約交渉会議で禁止条約採択を喜ぶ議場の被爆者。サーロー節子さん(中央)と藤森俊希日本被団協事務局次長(サーローさんから1人おいて左)

写真2(右) 7/8 核兵器禁止条約採択を歓迎する原爆ドーム前集会(核兵器禁止条約のためのヒロシマ共同行動)


2017年8月6日(日)14:30~18:00

合人社ウェンディひと・まちプラザ(広島市まちづくり市民交流プラザ)

6F マルチメディア・スタジオ(広島市中区袋町6-36 電話:082-545-3911)

資料代 700円(学生無料)

 

〈パネリスト〉

■川崎 哲さん 核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)国際運営委員、ピースボート共同代表

■太田昌克さん ジャーナリスト 共同通信編集委員、論説委員兼務

        「被爆国政府、政策決定の舞台裏」

■原田 浩さん 元広島平和記念資料館館長、被爆者

        「ヒロシマの願いを発信 ―被爆体験を原点に」

■第20代高校生平和大使、広島県立高校3年

        「全ての命を核兵器から守るために」

■ピーター・カズニックさん アメリカン大学教授

        「トランプ大統領と安倍政権の支持率急落の現状について」

■森瀧春子さん 核兵器廃絶をめざすヒロシマの会共同代表(HANWA)

        「核兵器禁止条約に向けたHANWA

〈ゲストスピーカー(会場から)〉

■箕牧智之さん 広島県被団協(坪井理事長)副理事長、禁止条約交渉会議傍聴

■林田光弘さん ヒバクシャ国際署名キャンペーンリーダー

 

〈コーディネーター〉

■沢田 正さん HANWA事務局長、日本ジャーナリスト会議会員(JCJ)

 


共催:核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)

NO DU(劣化ウラン兵器禁止)ヒロシマ・プロジェクト(ICBUW-HIROSHIMA)

連絡先:090-7307-1862(沢田)

 

核兵器禁止条約採択に際してヒロシマ共同声明

土曜日, 7月 8th, 2017

核兵器禁止条約採択に際してヒロシマ共同声明

   核兵器禁止条約の採択をヒロシマは心から歓迎する

2017年7月7日、ヒロシマ・ナガサキ原爆被爆の未曾有の非人間的惨禍から72年目の今日、世界の生きんとする人々の悲願である核兵器禁止条約が国連で122カ国の賛成と反対1、棄権1と圧倒的多数で採択されました。

まさに世界に人類生存への希望をもたらした歴史的な日を迎えたのです。

ここヒロシマで、アメリカによる原爆投下によって無残に命を奪われた十数万の人々、被爆後72年の間、家族関係を原爆により破壊され辛酸をなめながら、放射能の後遺症に苦しめられ「遅れた死」をもたらされた二十数万人の人々、そして今なお、病魔や生活苦を背負わされている多くの人々と共に私たちは核廃絶を求めてきました。

そのことについては、核兵器禁止条約前文において、ヒバクシャの受け入れがたい苦難と被害、核廃絶への貢献を特記して表しています。

その実現のための最も現実的な法的規範である「核兵器禁止条約」は、「核と人類は共存できない」という理念を掲げた私たち世界民衆とその代表者である志を持つ国々の連帯の力で勝ち取ることができました。市民社会に解放された禁止条約国連交渉会議のあり方が、人類英知の結晶を生み出したのです。

採択された「核兵器禁止条約」は、核の非人道性を問い糺し、核が人類生存の道を阻む「悪」であるという烙印を押した国際規範です。核兵器の開発、実験、保有、移譲、使用及び使用の威嚇が禁止されました。特に、爆発を伴わない核実験も禁止したことは新たな核開発の防止の実効性を高めるものです。さらにこれらの行為をいかなる形でも援助、奨励、勧誘することも禁止されました。核兵器使用の威嚇が禁止されたということは、核抑止力依存を国策とする国家にとっては深刻な打撃を与え、国際法で禁じられる故に安全保障策の根底的な転換を迫るものになります。

また、核廃絶の原点である世界の核被害者に目を向け、その国家と被害をもたらした加害国の被害者への支援及び核汚染地の環境回復という責任と義務を明記したこと、核被害が特に弱き側の先住民の上に押し付けられていること、放射能の影響が母体である女性や将来の世代に及ぶことを明示し、核被害の及ぼす放射能の脅威を強調したことは、私たちが長年、核被害実態の解明と被害の救援に取り組んできたことの反映です。

一方、原子力利用による核被害の実態に踏まえ、「核と人類は共存できない」という理念を掲げてきたわたしたちにとって、NPT(核不拡散条約)にもとずく「核の平和利用の権利」の保障に言及した点は今後の大きな課題と言えます。

この条約はさらに、核保有国が条約に加入したうえで保有核兵器を時間枠の伴う検証可能かつ不可逆的な方法で解体していく道筋も定めています。  アメリカ等が関係諸国に不参加や反対投票をするよう圧力をかけている中で、また核の傘に依存する被爆国日本が反対表明や不参加の態度をとるなど妨害が続く中、確固とした信念に基づき採択を実現させたホワイト議長をはじめとする人々、国々に深い敬意を表します。

私たちは日本政府に要求します。直ちに被爆国としての責任ある態度を持って締約国となるよう署名、批准を果して、国際社会の信頼を取り戻すべきです。日本政府がアメリカの核の傘に依存する政策は、すでに国際法によって違法となったことを肝に銘じなければなりません。

9月20日の署名開始から50カ国の批准が行われて90日経つと核兵器禁止条約はいよいよ発効します。日米両政府などの抵抗妨害を市民の力で無力にして自国の署名批准を推し進めましょう。禁止条約を実現した大きな力を私たちは持っています。

核兵器の最後の一つをこの世界から無くするまで、ヒロシマも世界の市民も声を一つに頑張りぬくことを誓います。

 

2017年7月8日

 

核兵器禁止条約のためのヒロシマ共同行動実行委員会

核兵器禁止条約採択を歓迎するヒロシマ集会参加者一同


核兵器禁止条約採択に際してヒロシマ共同声明(参加団体付き)採択 17.7.8(PDF)

本日の声明文を次の方々に送りました。

首相官邸 安倍晋三総理大臣

外務省軍縮課 岸田文雄外務大臣

岸田文雄後援会事務所(広島市中区)

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日本政府内閣府

内閣総理大臣 安倍晋三殿

 

国連の核兵器禁止条約交渉会議で禁止条約が採択された直後の8日午後、私たち広島市民は「核兵器禁止条約のためのヒロシマ緊急共同行動その3」として、原爆ドーム前で「核兵器禁止条約案採択をヒロシマは心から歓迎する!」集会を開き、約100人の参加者一同による「核兵器禁止条約採択に際してヒロシマ共同声明」を発しました。集会案内と声明文を安倍晋三総理大臣あてにお送りします。

声明では、「世界に人類生存への希望をもたらした歴史的な日を迎えた」と条約採択を歓迎する一方で日本政府に対し、直ちに被爆国としての責任ある態度を持って締約国となるよう署名、批准を果して、国際社会の信頼を取り戻すよう求めています。。

お手数をおかけしますがご伝達のほどよろしくお願い申し上げます。

 

核兵器禁止条約のためのヒロシマ共同行動実行委員会

事務局:核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)

〒730-0013広島市中区八丁堀5-22 メゾン京口門404号室

足立・西法律事務所

(TEL)082-211-3342

(Eメール) hanwa@e-hanwa.org

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核兵器禁止条約案採択を歓迎する原爆ドーム前集会

月曜日, 7月 3rd, 2017

↑リンク:世界核被害者フォーラム(FB)に写真が掲載されています。

 

核兵器禁止条約案採択を歓迎する原爆ドーム前集会フライヤー

 

禁止条約交渉会議で現地時間の7日(日本時間では8日)、禁止条約案が採択され、世界は核兵器廃絶へ向け
て歴史的な一歩を踏み出します。核被害の原点であるヒロシマから条約案の成立を熱烈に歓迎するメッセージ
を世界に先駆けて発し、秋の国連総会での条約採択に向けてヒロシマが一つになって全力で取り組む決意を表
すとともに、条約制定に反対する日本政府に対し、賛成するよう迫りましょう。

 

<共同行動そのⅢ>
核兵器禁止条約案採択を歓迎する原爆ドーム前集会

 

日 時:7月8日(土)15:00 ~ 15:30  (午後3時~3時半)

雨天決行(大雨注意報・警報が出ている場合は中止)

場 所:原爆ドーム東側

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内 容:

●国連交渉会議支持現地行動参加報告

●共同宣言(日本語・英語)

国連・核兵器禁止条約交渉会議のホワイト議長や国際NGOなど国際機関、 日本政府・外務省に送付

●写真撮影

原爆ドームをバックに禁止条約案歓迎の横断幕(日本語・英語)を前にした参加者が白い折り鶴を持った写真を国連や国際NGOなどにネットで送り、世界に発信


ヒロシマ緊急共同行動への参加団体・グループを募っています。事務局へご連絡ください。

◆実行委員会参加団体 (7 月8 日現在 23 団体)

核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)

NO DUヒロシマ・プロジェクト

広島県被団協(坪井理事長)

広島県原水禁 広島

県保険医協会

広島県原水協

広島県被団協(佐久間理事長)

第九条の会ヒロシマ

広島YMCA国際コミュニティーセンター

ANT -Hiroshima

さよなら原発ヒロシマの会

上関原発止めよう!広島ネットワーク

広島医療生協

広島県民主医療機関連合会

ピースリンク広島 呉 岩国

韓国の原爆被害者を救援する市民の会・広島支部

カトリック正義と平和広島協議会

新日本の婦人の会広島県本部

広島宗教者平和協議会

被爆者支援広島ネットワーク

ヒロシマ革新懇

広島県AALA連帯委員会

被ばくの歴史・平和学市民コンソーシアム


核兵器禁止条約のためのヒロシマ共同行動実行委員会実行委員会
事務局:核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)
E-mail: hanwa@e-hanwa.org / haruko-m@f3.dion.ne.jp
Tel: 090-9064-4705 ( 事務局長・森瀧)